故三澤康彦先生との思い出と吉野サロン。
- Ken.Morimoto

- 5月5日
- 読了時間: 3分
吉野の阪口製材所の吉野サロンに滞在させてもらってます。
この建物は故三澤康彦先生の設計なのですが、ほんとうにきれいなのです。
今日は先生の命日にあたります。9年前の今日、先生は旅立たれました。
偶然といえば偶然なのですが、そんなタイミングで吉野サロンに滞在しているなんてっておもっていて、どうしても細部の収まりや建物のデザインの素晴らしさと同時に康彦先生の顔が浮かび声が聞こえてきそうで懐かしさと会いたさにそのことをシェアしたくなってこの記事を書かせてもらっています。 実は正直、15年前まだ30代の自分にはこの設計の素晴らしさがわかっていなかったです。
この歳になってわかるのは、なにしろすごく機能性を追求されていてそれでいて収まりがきれいなのことです。それに建築と木材に対する康彦先生の愛情を感じます。
それをmokスクールという学校にて公に教えていらっしゃったのもすごいと思います。
実は康彦先生と最初にお会いしたのは22年前くらい、オーストラリアへの羊毛断熱材の工場の視察旅行でのことでした。 当時、私の使っていた珪藻土漆喰エコ・クィーンと同じものを康彦先生も使われていたこともあって、いろいろな話をさせていただく機会に恵まれました。 その後、ヤマトタテルの会という会を仲間とつくってそこに康彦先生も参加していただくこととなって親交が深くなりました。 岡山にある自宅の耐震診断を三澤夫妻と岐阜のアカデミーの生徒の方々にしていただいたり、大阪の康彦先生の自宅の壁を塗らせていただいたり。 ただ、あのころはまだ建築を感じる力が今よりなかったんだなとここに滞在させていただきながら設計の素晴らしさを感じております。 それと吉野の木がほんとうにいいんです。
なにがいいってその気配がいいんです。これはいろいろな土地の木材がありますが、私が感じるのは吉野の木は静かなのです。空間ですごく控えめに存在しているのです。
だから一般的にはわからないかもしれません。
ただいろいろな産地の木にはその産地の空気感があって、吉野の木は日本で一番長い植林の歴史がありますから、人との距離感というのをすごく持っているのかもしれません。
もちろん、他の産地の木も好きですよ。でもこれはちょっと味わってもらいたいです。 吉野サロンは宿泊体験もできるので、ぜひ、泊まってみていただきたい。
康彦先生に 『先生、泊まってみて本当にいろいろなところの納まりがきれいですね。
ほんとにすごくきれいで勉強になります。』 なんて言ったら
『もりもとくんもやっとそれがわかる様になったか。
ちょっと遅いけどもまあわかったんだからいい。』
なんて言われるのか、と思いながら・・・・オーストラリアでのやり取り思い出しました。
僕は天井を塗る派なんですよ。先生は天井は板派。ここで熱い議論をしたんですよ。 ふつうは木造建築だと板が多いんですけど
僕は塗って住んできたのがなんせ30年ですから
天井を塗ることのメリットすごく感じちゃってるんです。
冷暖房がすごく効きますし、保温性も高いので・・・。 さすがに五十を超えたから私も康彦先生の木への愛情はわかるけれども やっぱりそこは塗りっていいなと。 でも、やっぱりこの吉野サロン居心地いいです。 家を建てたりリフォームする前にぜひ吉野サロンで木と土の家。 感じてみてください。
そして康彦先生の設計も。ほんと一般の方だけでなくプロの方もおすすめです。
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